2014年07月12日

3Dプリンターと再生医療最前線

暑中お見舞い申し上げます。暑い中、動物たちは元気でしょうか?

今月のテーマは「3Dプリンター」です。
今、人医学界での再生医療は、たいへん大ざっぱなくくりですが、(以前取り上げた様に)@再生細胞シート型とA再生細胞増殖型の2つに分かれると考えます。
@シート型とは、例えば頬の内側の粘膜を少し採って再生細胞を増殖させ、シートに定着させて薄い膜をつくります。これを、心臓や肝臓・腎臓の表面に貼って再生を促したり、眼科では眼の表面(角膜)に貼って、角膜の再生を実現させるもので、すでに全国いくつかの医療施設で実施されています。

A再生細胞増殖型とは、すでに獣医療でも実施されていますが、代表的なものはお腹の脂肪を少し取り出して、幹細胞(何にでも形を変える基の細胞)を5万倍程に増殖させ、そのまま患者さんの身体に静脈点滴で戻す事で、癌や脊髄疾患の治療を推進するものです。
抗がん剤治療より、副作用がはるかに少ないですね。

ところが、最近では巷で話題になりました「3Dプリンター」を使って、今血管の再生が可能になり、既に一部の医療施設で実施され出しています。
3Dプリンターって何?
プリンターと聞くと、アホな私はパソコンのインクジェットプリンターしか思い浮かべられませんでした。しかし、本年5月、ある大学職員が銃刀法違反で逮捕されて明るみなりました。3Dプリンターを使って銃が作れるとアメリカのある会社がネットで公表したのがきっかけです。
インクジェットプリンターでなく、もっと大きな規模のプリンターで、樹脂をセットして設計図をインプットするだけで勝手に自動車部品や銃も出来てしまうというもの。
へ〜、そんなものが出来たんだ・・・とオドロキました。

その事件以後、3Dプリンターは一躍‘悪者’扱いに。しかし、正しく使えば医療現場でも有効なのがこの再生医療用3Dプリンターです。

お花を生ける剣山ってありますね。あのような形の台(ベース)に、増殖させた再生細胞をプリンターを使って植え付けて行きます。やがて、それが、丸く細長い血管になるのです。立体の再生医療では、作りたいものの基の型(ベース)が必ず必要です。
この剣山、良く考えたものだと感動しました。
例えば、人では心筋症の方。心臓の筋肉に栄養を送る血管がくたびれてしまって栄養が行かなくなり、心筋の機能が衰える方などに、この再生血管を使って心筋の冠動脈を取り換える事で心臓が元気になる・・・・という仕組みですね。
未来の医療はどんどん変わって行きます。

結論。3Dプリンターは正しく使いましょう!!
以上

mini_140704_08430001.jpg
散歩コースの紫陽花

絵と毛色が同色です.JPG

おなじみ、仙台時代患者さんのカナンちゃん 体重9kgのノルウェージャンです。
写真のテーマは「絵と毛色が同色です」

キリッとコーヒータイム.JPG
「コーヒータイム」・・・ちなみに動物にコーヒーはダメ!






posted by 城北通り動物病院松江 at 19:55| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前:

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント: