2016年08月01日

‘悪’の正体?  〜出雲神学からの考察C〜

暑中お見舞い申し上げます。
毎日の猛暑で、ため池はみな干上がってしまっています。動物たちとお出かけが増える時期ですが、くれぐれも車の中に動物を入れっぱなしで、エンジンをかけてエアコン全開だったつもりが、止まっていた・・・何てことにならない様ご注意下さい。

さて、今回は今までの神学界でも、哲学や社会学でも明確な解明が出来なかった問題の核心部分です。「神の子として生まれた人間を堕落させた根源が何だったのか?」という問題です。いつもの友人の話から。(今回も長くて済みません。)

友人:聖書の冒頭に神がこの地を創造したという「創世記」という物語があります。「初めに神は天と地を創造された。地は空しく形なく、神の霊が水の面を覆っていた」(日本口語訳聖書から)とあります。この「神の霊」が実は「天使たち」を意味します。
人は魂(霊人体ともいいます)と肉体から成り立っています。一般に人の心というのは魂に属します。しかし、天使とは霊体(心)のみの存在だそうです。見える肉体はありません。創造の位置づけは、動物や植物と同じ、「万物」にあたります。
神は精神を含むエネルギーの集合体です。宇宙を創造するのに何億年もかかっています。その神の創造を手助けしたのが、聖書では無数の天使群と書かれています。
その中に、三大天使長というのがあります。知の天使長ルシファー、情の天使長ミカエル、意の天使長ガブリエルです。映画などで時々出てきますね。

私:映画が好きで良く聞く天使の名前ですね〜。でも空想上の存在かと思っていましたが・・・。

友人;何かの根拠があるから映画にも取り上げられているのです。この3大天使の中で知の天使ルシファーは人間始祖アダムとエバ(イブ)の教育係でした。先述したように人間始祖が‘淫行’の罪でエデンの理想郷から追い出されたと言いましたね。神がエバに問い詰めた時、「ヘビが私をだましたのです。」と言い訳しました。聖書のいろんな箇所に「年老いたヘビが天から地に投げ落とされた」とか、「神は罪を犯したみ使いたちを許さないで・・・中略・・ソドムとゴモラも同じように淫行にふけり・・・・」など多くの記述から、ヘビとは天使ルシファーだったのです。これがサタンと呼ばれ、長い歴史の中で悪霊人(=生きている時悪行を行って霊界に行った人々)を手下にして人心を惑わし、人々を争いと恐怖、殺戮に追いやって来たのです。しかし、見えない存在なので、だれもはっきりと「こいつが諸悪の根源だ!」と主張しなかったのです。
私:でも、その天使も神が創ったんでしょう?神が創ったものに、何故‘悪’の要因があるんですか?

友人:はい。神とは「唯一・絶対・善」と定義します。その神に悪の要因があったなら、神自体のうちに矛盾を抱えることになりますから、神は存在できなくなります。
アダムとエバと天使長ルシファーの堕落の経緯はこうです。
エデンの園で自由に成長していたアダムとエバ。アダムは鳥や動物を追いかけ廻り、飛び歩いていたというのです。エバはそんなアダムについて行けず、独りぼっちでいた時に事件が起きました。全ての創造に加担して設計図も全部知っている家庭教師役のルシファーですが、人間始祖が誕生するまでは、神から大変な信頼と愛を一身に受けていました。
しかし、人間が現れると、神はアダムとエバを愛されました。それを見たルシファーは言いしえない ‘寂しさ’を抱きます。これを「愛の減少感」と言います。そして、エバを見ると寂しそうでかつ美しかったので、誘惑の衝動に駆られてエバに言い寄ります。

私:愛の減少感ですか?兄弟で下の子が産まれたりすると上の子がヤキモチやきますね。それなんでしょうね。別に両親からの愛は変わらないのに・・・。会社の人間関係でも良くありますね。

友人:元々天使は人間が完成したら人に統治される存在ですから、未熟でも仕方ありません。未完成段階で寂しさを抱く事までは悪ではありません。問題は、エバです。甘い誘惑に引っかかって、霊だけの存在の天使と淫行関係を結んでしまったのです。
この行為は遺伝子にインプットされ、以後、その子孫はみなこういう思いを持つようになってしまったのです。
天使ルシファーと霊的な(魂の)堕落をした後、不安に駆られたエバはアダムに助けを求めます。アダムが神の前にエバの行為を報告して、解決策を得たなら良かったのですが、アダムもエバの誘惑で肉体関係を持ってしまいました。これが、堕落の経緯です。

誤解のない様にしてくださいね。アダムとエバは神の戒めを守って21年間成長して、神から成人になったという許可をもらったなら、初めて夫婦になって子孫を繁殖して、万物を治める(統治する)というのが本来の順当な道だったのです。
堕落とは、神が認めないうちに勝手に夫婦になった事なのです。これが、以後、人類を地獄に陥れる歴史を作る事になるのです。

私:ん〜、おとぎ話の世界ですが、歴史上の国の興亡盛衰や、現代においても良心の呵責を覚える悪い考えの発端が、なんとなくわかる様な・・・・。
この続きは次回に。

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posted by 城北通り動物病院松江 at 20:37| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする